ここ数日体調が悪く元気がないとヘルパーより報告されていた利用者。先週末に入院された。透析を受けているので、体調が悪くなると即入院となるのは毎度のこと。また、1週間ほどで退院出来ると気にも留めなかったのだが・・・・
入院して2日後、意識不明となったそうだ。脳出血が判明。認知症がある母親と、知的障害がある息子様。二人肩寄せ合って介護サービスや行政サービスを受け、ひっそり暮らしていたのに・・・日曜の夜、息子様から電話がある。
「宇野さん。今、先生から電話があった。お、おふくろ、意識がなくなったって!明日説明するから来いって。死ぬかもしれんって!」
「落ち着いて。わかった。先生からの話、私も聞くから、明日朝一で病院にいくからね!一緒に先生の話を聞こう。」
いたずらっぽくニコッとわらう顔が可愛かった利用者。ベッドの上で、どんなに呼びかけても返事がなかった。頬をパチパチとたたいても、微動だにしない。人工呼吸器は装着せず、このまま自然に・・・というのが医師の方針だという。
他に頼れる身うちがいない。たった二人きりの家族だ。
意識はなくとも、生きていることが、息子様のささえになる。
宇野 恵子
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