かねてより計画していたALSで、人工呼吸器を装着している利用者の外出を本日決行した。外出するまでがてんやわんやだった。玄関から外へでるまでに、8段ほどの階段がある。スタッフ全員で車いすを持ちあげ、どうにか外へ連れ出す。
訪問診療の医師が二人もきていて車いすを抱えてくれたのだが、外に出た途端、その主治医が
「外の世界に出たよー!!」と声をかける。眩しそうに空を見上げるが、あいにくの霧雨・・・。でも、部屋にいるよりもその明るさの違いは歴然だ。
向かった先は、大濠公園。一番景色のいい所で写真を撮りまくった。霧雨だったせいか、人影もまばらだったのが又よかった。利用者を中心にまるで大名行列のようにスタッフがまわりを取り囲んでいる。医師二人、看護師二人、家族三人に私・・・・
利用者はまだ若い。部屋の中だけで残りの命を過ごすにはあまりにもったいないと思う。せっかく生きているのだから、生きる楽しみを持つことは重要だ。
景色を眺めていた利用者。おもむろに、
「しょうが紅茶」と文字盤を目で追う。そんなことをいわれるのは、ゆったりした気分になったからだね。
次は、紅葉のきれいな時にね?!と次の外出を本人と約束して、本日の外出終了。
ちょっと嬉しい。
在宅専門のクリニックとはいえ、医師も看護師も本人の願いをかなえようとボランティアされたことが。訪問看護師も同様だ。
宇野 恵子
お疲れさまです。
ALSの方の外出は、大変だったでしょう。かなり調整をかけられたのが想像できます。主治医も訪問看護もボランティアになるケースもあっても、本人の『生きる希望』をかなえてあげたいと思いますもんね。若い方だと特に感じます。
私が受けているALSの方は、『人工呼吸器はせん!』といってしてませんが、数年前と比べて確実にレベルが落ち、吸引回数が増え家族の負担もあり、先日低圧持続吸引を導入しました。まだ、本人と家族の感想を聞いていないのでどうかわかりませんが・・・。
今度お受けする人工呼吸の方の最終目標は『外出』です。しかし、座位の安定や耐久時間が不十分で『在宅→外出』とはすぐできないと病院スタッフ側・在宅スタッフ側の両方から説明をしてます。
でも、時間をかけて最終目標へもっていこうと思っています。
昨日も高速を飛ばし病院訪問し、入浴状況の確認をしてきました。
中々大変そうでした。
さぁ―どうなるでしょうか。
投稿情報: N県☆Fちゃん | 2011年6 月18日 (土) 10:20