ケアプランサービス

やっと連休に突入だぁ！

明日からゴールデンウィークだ。ああ、それなのに・・・本日退院、そのまま住宅型有料老人ホームへ入居になった利用者がいて、バッタバタ・・・・施設サービスにはどんなのがあって、外部サービスは何が必要か、サービス担当者会議で話し合い事務所に帰るなり書類作成だ。だって、今夕からサービスが始まっている。何としても今日中に仕上げる必要があった。

出来たばかりの立派な施設。だけど、悲しいかな・・・住宅型だから、介護サービスはほとんど併設の介護サービスを使うことになる。歩くのもままならない利用者。当然トイレ介助がいる。

「排泄介助は訪問介護で位置づけてください。」との電話がある。

「１回のサービスで３０分かかることはないですよね。数回のトイレ介助を合算して身体介護１をつけてください。」と返答する。う～ん。住宅型有料ホームはプラン作成が難しいねえ・・・・介護行為のひとつひとつがお金の算段だ。

入居時付き添われたお嫁様に言った。

「施設のグループにケアマネの事務所もあります。連携をとりやすくするために、そちらのケアマネに変更を提案されたらいつでも言って下さいね。私はすぐに引きますから。」　そういうと、

「いえ、このままぜひ担当してください。頼りにしています。」との返事。私にはありがたいお言葉だったけど、外部のケアマネからあれやこれや言われる施設の人はやりにくいかもなあ・・・・

さて、腰痛をかかえる私に励ましのコメントありがとう。ほんと、誰でもが、一度はぎっくり腰をやった経験があるようだ。皆様も気をつけてくださいませ。

連休前だからか、今日は新規依頼の嵐・・・・対応できずに、４件中２件をお断り。新規がほし～いと言っていた頃が懐かしい・・・

宇野　恵子

ぎっくり腰

昨日の朝、起きたら突然ぎっくり腰となっていた。ふとんから立ち上がれない。

「立て～ん！」と叫んだ私の手をとり、立ち上がらせた旦那。今朝も立ち上がれなかった。今日は、タンスまで這っていき、タンスの取っ手につかまってどうにか立ち上がった。睡眠で長時間同じ姿勢でいることが駄目なんだろうなあ・・・

一度立ち上がれば、腰痛はあるものの、なんとか自由に身体を動かせるようになる。コルセットをギュッと巻き通常の勤務をしております。月末だから、サービス担当者会議が目白押し。休みたくても休めない。運がよかったのは、もうすぐゴールデンウィーク。安静にしておきましょう。

痛みがあるもので、いつもの私らしさがない。静かにしていたら、みんなが次々に心配して声をかけてくれる。

「仕事のしすぎだよ。自分の身体を大事にしてね。」な～んて優しい言葉にうるうる・・・心配しないでください。仕事とはまったく関係ないから・・・・

なぜ、ぎっくり腰になったのだろう？

ウォーキングと称し、３ｋｍの距離を毎日歩いて出勤したから？２カ月目だ。そろそろ疲れが出る頃か？

それとも、韓流ドラマにはまり、ソファーにもたれた変な姿勢でＤＶＤ５本一気に見たせいか？はっと気付けば夜が明けていたものなあ・・・・（原因はきっとこれ）

何はともあれ、無理はできません。年には勝てなくなっていることを自覚するはめになった。

あと一週間、腰痛と戦うぞ～

宇野　恵子

切ない事情

『認知症を知る』というテーマで三か所のステーションを回って講義してきた。その中で、印象に残っていることがある。

姪浜事業所でのことだ。講義が終わると、一人のヘルパーさんから質問があった。

「私が担当している認知症の方で、毎回、毎回その利用者から、今日で夫とは離婚します。家を出ていきますので、今日でヘルパーさんともお別れです。と言われるんですよ。どんな風に言葉かけをしたらいいのでしょうか？」

「夫との仲が悪いんですか？」

「いいえ。あるとき、理由を聞いたら、若い時に、とてもとても好きな人がいてお付き合いをしていたらしいです。だけど、親が勝手に結婚を決めて、泣く泣くその人とお別れしたようなんです。家の前の田んぼにその彼が迎えにきているというんです・・・」

８０歳にもなって、若い当時の思い出の中だけで生きているんだなあと、しみじみ思う。純愛だあ・・・

昔、子供の結婚相手を親が決めていた時代があった。こんな悲劇はあちらこちらにあっただろう。

宇野　恵子

 

連休のサービス

訪問介護サービスを担っているのは、大勢の登録ヘルパーさんたち。しかし、その登録ヘルパーさんたちは一家の主婦。家族が休みなら自分も…と思うのが普通。だから、訪問介護事業所にとって一番怖いのは正月、お盆、ゴールデンウィーク。常勤職員がてんてこ舞いしなければならない。

そのゴールデンウィークがもうすぐやってくる。無事にシフトが組めるかどうか、多くのサービス提供責任者は頭を悩ましていることだろう。そんな時期に事業所の交代を余儀なくしなければならない事態がおきた。ある事業所から、ヘルパーの退職に伴い、もう日曜日のサービスに入れませんとの申し入れが、吉田ケアマネにあったのだ。

しかも、その事業所、「ゴールデンウィークも入れなくなりました。」とさ・・・・。利用者は自分で食べ物を調達出来ないと分かっていながら、そんな申し入れが出来ることが不思議・・・・

ところが、打診していたある事業所から返事があった。

「日曜日も大丈夫ですよ。ゴールデンウィークも大丈夫です！」

はあ～。その電話をうけているあいだ、ケアマネ全員からおきた大きな拍手は電話の向こうに通じただろうか。なんだかいつも助けられているなあ。

ありがとうございます。

こんな時にいつも思う。常勤職員をたくさん採用出来るような報酬になれば、訪問介護事業所を悩ませていることがらの半分は解消できるのになあと・・・・病院勤務の時に、正月、お盆、ゴールデンウィークだろうと、組まれたシフト通りに動き、不満をいったことはない。休日に働くのは当たり前だったもの。施設勤務の職員もおそらく同じ感覚だろう。

訪問介護事業所だけなのだ。登録ヘルパーというシステムに頼っているのは・・・・週１回、１時間の勤務でもいいという馬鹿げたシステムをとっているのは・・・・

それでプロ意識が育つか？　厚生省の皆様方に聞きたい。

宇野　恵子

被災地支援

日曜日にテレビを見ていたら、被災地支援の様子が流れていた。

長渕　剛が自衛隊基地に行き、コンサートを開いたという。永渕　剛がマイクで絶叫する。

「皆さんは、日本のほこりです！！皆さんに会いたくてたまらなかった。行方不明者の捜索を懸命に行っている姿をテレビでみて、皆さんに会いたくて、会いたくて・・・・日本のほこりです。僕の、僕のほこりです！！」

テレビの前で私は号泣した。２０００人のむさくるしい男たちも感きまわって泣いていた。もう一か月が過ぎ、生存者の望みは皆無だ。過酷な環境の中で、変わり果てた遺体を毎日もくもくと探し回っている自衛隊の人たち。出来るだけたくさんのご遺体を家族のもとへかえしてあげようと、その一心だけで・・・・実につらい任務だろうと思う。

芸能人が華々しく被災地支援をしている様子が流れる。誰もが、被災した当事者をなぐさめようと必死になっている。そんな中、自衛隊の男たちを励まそうと考えた永渕　剛の男気に惚れた。

福岡にコンサートにくることがあったら、ぜひその熱い情熱に触れたい。そんな話しを社長にしたら、

「あっ、この前、知り合いから永渕　剛のチケットがあるけどいらんかって電話があっていたのに・・・・」

ガク・・・・・今度頼みます。ぜひ、コンサートに行きたい。

たくさんの人が被災地の応援をしている。

なのに、そこに政治家の顔が見えないのはなぜ・・・？東京で管首相の非難をしたり、ヤジをとばす暇があったら、被災地の応援に行け！

この期に及んで政局争いか？この災難をチャンスととらえ、政権奪取か？お願いだから与党も野党も協力してよ。復興に力を合わせてよ。一通り復興の目途がついてから与党を非難すればいいではないか。今はその時ではない。

ああ～、目の前に非難合戦している政治家がいるなら、ほっぺた張り倒したい・・・・

宇野　恵子

　

 

つかの間の在宅生活

ターミナルの利用者で、主治医から、「家に帰れるのは今しかない。１週間でも１０日でも家に帰りましょう。」と言われて、病院からの紹介を受けた。

短期間といえでもやることは一緒。サービス担当者会議を開き、医療を含めたたくさんのスタッフとの話し合いを行った。福祉用具も万全に揃えた。一番の不安は、夜間３回から４回の排尿、排便の介助があること。高齢で、しかも認知症状がでている奥様にそれが出来るか・・・・

案の定、３日間ろくに寝ることが出来なかった奥様がばてた。日中に訪問するとどっちが利用者かわからないくらい、横に簡易ベッドを広げて寝込んでいる。頭を上げることも出来ないくらいきつそうだ。そうだよなあ。３日間、ろくに睡眠をとっていないもの・・・

別居の家族にすぐに申し入れる。「このままでは、奥様が倒れるか、認知症が進行します。夜間は、家政婦を入れて奥様をぐっすり寝かせてあげましょう！」家政婦の高い料金にしぶる家族を説得して導入のための会議も開いた。家政婦を入れた翌日訪問すると、ぐっすり寝た奥様のさわやかな笑顔を見ることが出来た。

めまぐるしく動きながら、本日やっと１週間。出勤するやいなや、事務所の電話が鳴る。訪問看護からだ。

「昨夜、緊急訪問しました。排ガスがうまく出来ないことと、腹水での腹満感が我慢出来ないようです。病院は受け入れ態勢が出来ていますので、本日入院することになりました。介護タクシーの手配をお願いします。」

はあ～・・・・・きっかり１週間だったなあ・・・・

もう、二度と自宅に帰ることは難しいだろう。１週間過ごした我が家はどうだったのだろうか・・・・？

宇野　恵子

認知症研修

本日、本部ステーションで「認知症」についての研修を行った。

世は高齢化社会。あちらにもこちらにも認知症の利用者がいる。振り回されながら、寄り沿いながら支援を行っている。具体例がすぐそこにあるものだから、講師としても熱が入る。ああ、今しゃべっているのは、どの利用者のことだとわかるヘルパーさんたちがたくさんいる。だから、私の講義にも「そうそう」と肯いてくれる。講義もしやすかった。

２日後と来週、同じテンションで姪の浜事業所と博多事業所でやれるかいな・・・・？

そして、自分でしゃべりながら、自責の念にかられたりもした。

認知症があっても、人として尊重されること、人権を守ること・・・・記憶は失われても心は失われていない等等・・・

かっこいいことをしゃべったが、実際自分はその通りに行動しているか？尊厳を保持しているか？

自問自答を繰り返している。

宇野　恵子

お助けマン

土曜日、研修の資料作りで会社にいたら、夕方利用者からのＳＯＳ。なんと、ドアの内側にチェーンをかけたものの、それをはずすことが出来ないとの訴え。

「チェーンをはずしきらん！あたしゃ、外に出られんごとなった！」

ただでさえ引っ越しに抵抗した利用者。またまたトラブルだ。すぐに自宅に急行する。ドアの外側からチェーンをはずそうと何度も試みるが、外せない。そりゃあ、そうだ。外からチェーンがはずれたら、防犯の意味がないものなあ。

「このチェーン、もう切りましょう。でないと、いつまでも外に出られませんよ。」というと、「うん、切って切って。」

マンションの組長さんが大きなペンチらしきものを持ってきてくれた。力任せにチェーンを切っった。

室内に入るや否や、「もう、テレビは何日も見られんし、時計も壁に誰もかけてくれん。」とブツブツ文句を言う。せっかく引っ越しが叶ったのに、ここでなんとか満足のいくことをしなければ・・・

こんなときにいつも私のお助けマンは旦那。

「仕事中、ごめん。テレビのアンテナ線を買ってすぐにきて。あっ、それと釘ととんかちも・・・。時計を壁にかけたいと。」

またか・・・というような反応だったが、すぐにかけつけてくれた。そして、あざやかにアンテナ線をはり、壁に釘をうち、時計をかけたあと、風のごとく立ち去った。

「うわあ！５日ぶりにテレビが見れる。嬉かあ！旦那さんと結婚何年目ね？」

「２５年ですね。」

「たった２５年ね。なら新婚さんやね。うちはじいちゃんと６０年連れ添ったとばい。」それからえんえんと、じいちゃんをいかに愛していたかをしゃべる。

ん？ついこの間まで引っ越しを主導した極悪人のごとく私を罵倒していたのに、この変わり身の早さはなんだろう？まあ、どうあれ、関係修復出来たのが嬉しくて、味噌汁まで作ってあげると大喜び。私も気持ちを軽くして帰途についた。これもお助けマンのお陰だ。

ああ、それなのに、ついさっき、そのお助けマンから電話がある。

「ウエストに今日行くと、売り上げは義援金になるけ、焼き肉食べに行くって言ってたろ？まだ帰ってこられんと？」

血の気が引く。

めずらしく、稲垣管理者がラーメンおごるというから、喜びいさんでついていった。お腹いっぱいだ。

どんな顔をして家に帰ろうか・・・・

宇野　恵子

 

 

 

研修講師

ケアマネが担当出来る最大件数３５件、予防を合わせると３９件を持つようになって、私の忙しさも倍増した。毎日２２時から２３時帰宅なのに、それでも仕事が終わらない。私だけではなく、今ケアプランサービスはフル回転している。それでもスタッフに新規を振る。黙って受けてくれるスタッフに感謝しなければ・・・・。

４月に入って１週間なのに、新規はすでに８～９件だ。それも、どうしてこんな人が埋もれていたの？というくらいの悲惨な状況。まさに高齢化社会を痛感する。支援の手が届いていない人がまだまだいるのかもしれないなあ。

さて、４月は私がヘルパーミーティングでの講師となり、『認知症』についての講義をする番だ。悲しいかな・・・。研修は三日後にせまっているというのに、何一つ資料が出来ていない。１月に年間研修計画を練った時に、「あ、それ私が講師します。」なんて言って、何回も手を挙げてしまったことをちと後悔。

しょうがない。土曜、日曜は資料作りだ。

なぜそこまで働くの？と問われれば、

好きだから・・・・・と答えよう。

宇野　恵子

上司の言葉

先日、１０数年ぶりにかって手術室で働いた仲間が集まって飲み会を行った。

その当時、私は手術室の管理者だったのだが、みんなが次々に言う。

「宇野主任が言った言葉をまだ覚えていますよ。結婚する私に、夫婦というのは血のつながりもない赤の他人なのだがら、結婚記念日は毎年必ずお祝いして絆を深めなさいって言われたから、今でも私は結婚記念日はキャンドルをともしてお祝いしていますよ。」

「主任が、『優しくね、優しくね、優しいことは強いことよ。』と何かに書いた言葉を今も覚えている。深い言葉だなあと思います。」

「わあ～！！私はそんないい言葉をもらっていない。私がもらったのは、『これからいばらの道だけど、しっかり生きていきなさい。』って。私が言われたのはいばらの道ですよ？！確かにそうだったけどぉ・・・」

あはははは・・・・

言った本人はまったく覚えていない。しかし、考え込んでしまった。そうか・・・。新卒で初めて社会に出たり、新しく入職してきた部下にとって、最初の上司の言葉というのは、もう２０年が過ぎようというのに、かくも鮮明に残るものなのか・・・。

反対に心配になってくる。無造作に投げつけた部下への言葉だって、相手を傷つけたかもしれない。それが今でも鮮明に残っているとしたら・・・・。そういう人がいたなら、今すぐにその人の前に行って謝りたいような気持ちになってきた。

私だってそうだ。ケアマネの経験もなく、ケアワーク九州に入って、毎朝の朝礼で話す社長の言葉に衝撃を受けた。熱弁する社長を見て、リーダーとはかくあるべきなのかと思った。何しろ熱い。だから社長語録手帳なんか作ったものだ。

毎週月曜日の朝早く、各事業所の管理者が集まり運営会議を行っている。私も含め、その会議に集まる皆様。部下へかける言葉は慎重に選びましょうね。私も深く胸にきざんでおきます。

宇野　恵子

Ｐ．Ｓ　　Ｆちゃん。やっとたどり着きましたね。コメント、ありがとう。