先日、利用者の息子様から電話があった。知的障害がある。
「駅前においていた自転車がなくなった!しかたないから、1時間歩いて帰ってきた。」
えっ?そういう報告をされても、返事のしょうがなく、うん、うん、大変だったねと返事をしておいた。
本日、利用者の自宅を訪問したとき、私の顔を見るなり
「駅にきいたら、自転車は撤去されたごたる。自転車がないと困るっちゃん。」と息子様から機関銃のように訴えがあり、どうにかしてくれと言う。母親で認知症の私の利用者に話しかける暇もない。
さて、どうしたものか・・・・?まずは、交番に自転車の行方を聞く。
「警察は盗まれた自転車のみ扱います。撤去は市の仕事ですもんねえ・・・」
はい。次に市に問い合わせ、さらに、所轄の区役所に電話して、やっと明解な答えを得ることができた。
「撤去された自転車は、○○という車庫に保管されています。引き取りには、身分証明書と2000円と・・・・」等等、詳しく教えてくれた最後に、
「駐輪場におけば、100円ですみますからね。道路に放置したらダメですよ!」とお叱りを受け、「申し訳ございませんでした。」と電話口で深々と頭を下げた。なんで、私が怒られているんだあ?と思いつつ・・・・
しかし、いい勉強になった。撤去された自転車はこうして払い下げてもらうんだ、うん。
ケアマネをしていると、いろんなことを知ることができるなあと、一人感心しながら、帰途についた。
宇野 恵子
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