会社で時間がある時に、時々ケアマネージャーのブログを読んでいる。ある日、めぐりあったブログは、関東あたりのケマネージャーで、通院介助について述べていた。主旨は以下の通りである。
「ケアマネがよく利用者の通院に同行している姿を見かけるが、それがケアマネの仕事として正しい行動なのか?家族と同居していない為、しかたなく、あるいは、家族に連絡するのが面倒くさいから、ケアマネが通院に同行するというのは、ケアマネが家族の一員になっていることだ。ケアマネは決して家族の代わりではない。病状を知るために、主治医と面談したい時は、病院で待ち合わせるべきだ。どうしても家族が同行できない場合は、ヘルパーを依頼し、待ち時間は自費の説明もきちんと行うことが、ケアマネジメントであろう・・・・」なんていう主張。
私もいたく同感し、事務所の他のケアマネにそのブログを読んでもらった。家族の一員のように入り込んでいる姿を時々見かけるからだ。私の担当する利用者の家族にもいる。救急車で病院に搬送された。病院で病状を確認し、家族にその旨伝えた。「病院にいってください。入院承諾書などの書類はケアマネはかくことができません。」ときちんと伝えていたのに、数日後、病院から電話がかかってきた。
「家族から、忙しくて病院に来ることがどうしても出来ないそうです。家族から『宇野さんにすべてお任せしていますから、宇野さんに代筆してもらってかまいません。』と言われたのですが。」・・・・・絶句・・・・
本日の事例。腹痛と倦怠感と頻尿があり、体調が悪いと山下ケアマネが担当する独居の利用者が訴えてきた。相談され、私も一緒に訪問した。事務所から紙コップと古川管理者が持っている、尿の検査ペーパーを1枚失敬していったのは、さすがに元看護師の私。訪問するなり、「このコップにおしっこを取ってきて。」とコップを差し出した。ペーパー検査でタンパクが強く出ている。「膀胱炎に間違いないから、すぐ受診してください。」といったものの、歩行不安定の利用者を一人で送りだす訳にはいかない。家族にも連絡がつかない。生活保護で自費ヘルパーをやとう金もない。・・・・で、山下ケアマネが病院に連れて行った。
足の骨折で治療後、本日退院した私の利用者。予防の委託の方だが、数か月入院している間に支払をしていない電気が止まっていた。近くのコンビニでは期限切れで、中央区の電気ビル本社まで行かなくてはならない。家族はいない。本人が中央区まで行けるはずもない。で、訪問介護の職員が支払いに行った。電気がつかないまま、暮らせないもの。でも、予防だから、独居加算がつくはずもなく、同じく生保だから、自費ヘルパーをやとう金もない。
関東のケアマネージャー様。お金がない、みよりもない高齢者もたくさんいます・・・・・(泣)
宇野 恵子