認知症のかなり進んだ利用者がいる。訪問介護のヘルパーの受け入れが良好になるまで、本部の河野サ責と1カ月通った。現在、ヘルパーとの関係も良好となり、一人暮らしを継続出来ている。
さて、自宅にこもってばかりの利用者の次の一手は・・・・。
数年前、別の事業所のデイケア導入を試みたが、恐怖や初めて見るデイスタッフへの不信感などで、3回試みたが、いずれも拒否された経緯がある。でも、今ならヘルパーへの信頼もある。もちろん、私の仕事内容は理解できなくても、「いつも家に来る人」という認識が出来た。
よし、今なら、当社にもデイサービスがオープンしたことだし、誘い出しに成功出来そうな気がした。上手くデイサービスの送迎車に乗ってもらうために、本日のヘルパーにも協力してもらった。よほど、声かけがうまかったのだろう。私とデイサービス管理者が迎えにいくと、うっすらとお化粧し、何を着ていこうかとソワソワして、笑顔で迎えてくれるではないか。一緒に送迎車に乗り、るんるんとデイサービスへ向かった。
この変わりように、私の方がびっくりした。利用者にしてみれば、信用できるヘルパーが誘い、信用できる人が迎えにきてくれたという感覚なんだろうと思う。
以前失敗したのは、きっと急ぎすぎたのだ。混乱の中にいる利用者にいろいろな声かけをしても理解を得なかったのだと思う。
それが、年月のなせる技なのだろう。
今日は、もう一人の担当の利用者も体験日だった。だもんで、午前中、私は何度もデイサービスに顔を出し、お昼には一緒に食事した。はじけるような利用者の笑顔がまぶしい。
1階がデイサービス、2階がケアプラン室。デイサービスに来られた利用者にいつでも会いにいけるというこの構造を、これからもおおいに利用してより身近になっていきたい。
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