長い間ブログの更新をしていなかったが、その間に私は3か月もの入院をしていた。9月から職場復帰をしたものの、松葉杖をつきながら、ヨロヨロとあるいている。利用者訪問も、かっては気にもしていなかった坂道が、今の私には城壁にも思え、躊躇することがたびたび。現在利用者訪問を命がけで行っております。
でも、その困難を過ぎると、輝くばかりの利用者の笑顔に出会えるのだ。自分のことより、私の身体を心配してくれるたくさんの利用者たち。以前は訪問するたび、
「何しにきたか!」との激しいお言葉をもらっていた利用者も、私の松葉つえ姿を見るなり、
「大丈夫か?早く、ここの椅子に座りなさい。」だと・・・・。本質はやさしいんだと違う一面を発見できた。なんと私は幸せな仕事をしているものよと感謝しきり。
さて、そんな私がなぜ入院することになったのか。初めて経験する長い入院生活で何を思っていたか・・・・日ごろの私は明るく豪快で、悩みとは無縁みたいに思われているが、鬱状態にもなりそうになった。
入院中にせっせと書いた病床日誌がある。入院初日、旦那にもってきてもらう必要物品を書いたメモにちゃんとノートと記載したところは、いかにも私らしい。この経験を記録しょうと最初に思ったもの。
ノートの表紙は『骨折る記』(ほねおるきと読みます)
これからしばらくは、この骨折る記を紹介しょうと思う。デイサービスの山下管理者たった一人が読みた~い!と言ってくれたので、その気になっています。
骨折る記
6月8日 (金) 入院一日目
いつも通り出社し、会社につく。決して早い時間ではなかったが、私が一番乗りであった。部屋の電気をつけると、ホシ君がボールをくわえ
「早く散歩に行こう!!」と全身を喜びに震わせながら私を見ている。しょうがない。久しぶりに散歩に連れていくか・・・・
いつも通りの散歩道をいく。ぐいぐいロープを引っ張っていくが、いつもと変わらない道だった。すると、反対方向からマルチーズらしき小さな犬が歩いてきた。お互いに吠えることもなくすれちがおうとした瞬間、突然ホシ君が真横にいる子犬に前足を大きくあげて、覆いかぶさろうとしたのだ!びっくりして、ロープを必死で引きあげようとした、その時、私の右足が左右に大きく揺れたのを自覚した。前後に曲がったのではなく、左右に折れ曲がったのだ。
その場に倒れ込み、それでもロープだけはしっかり持って、子犬をつれていた相手の女性に携帯電話を借りて会社に救援を頼んだ。膝ががくがくして、とても立てる状態ではなかった。
福岡整形外科病院を受診し、レントゲンやCTをとった結果、右けい骨プラトー骨折の診断。関節面が粉砕されており、10週間ぐらいの入院、手術が必要と説明され、目の前が真っ暗になる。
2カ月以上の入院?私の仕事はどうなる?6月のモニタリングはまだはじめていない!それからは、会社へ引き継ぎの電話に追われた。私の担当している利用者を他のケアマネがしばらく担当してもらうことになる。申し訳なさでいっぱいだ・・・・
また、医師から後遺症が残ること、将来は変形性膝関節症となり、人工膝関節手術が必要となるでしょうと説明されたことも、私を打ちのめした。
今さら後悔してもしょうがない。年も自覚せず、元気なホシ君についていけなかった私が悪い。
「注意一秒、怪我一生」 誰が言ったかこの言葉、今の私にぴったりだ。
じっとしていても、右膝が激しく痛む。足先から大腿部までシーネ固定されている。膝を曲げたいという欲求に苦しむ。担当医のM先生が、
「ペンタジン(鎮痛剤)打つ?」と聞かれたが、断った。今夜は眠れそうもない。
6月9日(土) 入院2日目
M先生が言うように、じっとしていれば、痛みは段々軽くなった。しかし、寝返りしょうと右足を動かすと激痛が走る。
手術は15日と決定した。手術予定が多くてやっと一週間目に入り込めたとか・・・・。整形単科の病院なのに、そんなに手術する人がいるんだ。あと一週間、なんの治療もせずにただ手術日を待つだけなのか・・・・
専務から電話が入る。「ホシにかたきはとったけんね。」だって。
社長からメール「みんな協力しあっているから心配ないよ。」 そう言われたら、それはそれで寂しいが、仕方ない。暫く戦線離脱だ。
来月のキャラバンメイトの講師・・・・チャンスをふいにしたなあ・・・
来月からの主任ケアマネ研修・・・・這ってでも出席するぞ。
6月10日(日) 入院3日目
今日は日曜。退屈で退屈でどう時間を過ごしたらいいか考えている。友人から電話があるが、今は痛いので見舞いはこないでと言う。
6月11日(月) 入院4日目
M先生に「金曜日の手術まで、私は食って、寝るだけしかないのですか?」と聞く。
「そうですね。ちゃんと食って、ちゃんと寝て下さい」との返事。M先生はとても優しくいつも笑顔で話しかけてくれる。なかなかいい主治医だ。
吉田さんからメール。「何と何はしました。あと何をしたらいいですか?」 そうだよね。突然管理業務が降りかかることになって大変だよねえ・・・パニックになっている様子がわかる。
「ちょうど今、管理業務の内容をまとめました。旦那に会社へ持って行ってもらいます。」と返事する。
20時 担当する利用者のことで山下さんより電話がある。とても不穏状態となっているとか。私が病院から直接電話し、ゆっくり話を聞く間に段々と落ち着いてきた。
「私も見舞いに行きたいけど、足が悪くて行けん。」と嬉しい言葉までもらう。
つづく
退院おめでとうございます。が、まだ松葉杖ご無理されませんように。
今後のご活躍楽しみにしております。
投稿情報: チャボ | 2012年9 月23日 (日) 15:02
大変な出来事なのでしょうが、続きを含め日々のブログ楽しみにしてます!
投稿情報: ぶろぐファンの1人 | 2012年9 月24日 (月) 13:42