訪問看護や訪問介護サービスは、人的サービスである。看護師やヘルパーが、対象者である利用者にその資格によってサービスを行う。もちろんそこには、プロとしての技術が伴う。
ALS末期で人工呼吸器を装着している利用者。まぶただけがうごくので、それでコニュニケーションをとっているのだが、認知症もなく、頭はとてもクリアー。吸引を頻回に行ったり、まったく体が動かないので、文字盤で足を広げて、手をあげて、枕を下げて・・・など、こと細かい注文がある。訴えをいち早く察知し、高い技術でそれに対応するには、相当の技術が要りそうだ。
だから、自分の意に沿わない、技術がいまひとつのスタッフは、次々に切られてきた。結果、2事業所が入っている訪問看護事業所でもサービスに入れる人が激減し、緊急訪問が出来ない、サービス回数を減らさざるを得なくなった。本日、訪問看護の問題点を話し合うために、サービス担当者会議を行う。
家族は、「相性が合わないと、ストレスで本人はとても不安定になる。サービスが少なくなってもよい。」との返事。まあ、この調子で、事業所を次々に変え、前ケアマネが疲れ、私に変わった経緯もあるのだが・・・
相性ねえ・・・・たしかに、人的サービスであるならば、そこが一番大事なのかしら・・・?
私もケアマネを3年やってきて、過去、この利用者とは合わないなあ・・・・と感じた人がいなかった訳ではない。私がそう感じたように、相手もきっとそう感じていただろう。
だから、第一印象を大事にしている。最初に失敗すると、あとあと自分が苦しい。
宇野 恵子