この不況で日本も本気でワークシェアリングについて検討しだした。
景気がいい時は、安い賃金で非正規雇用をふやし、企業は大儲けし、上層部のみ裕福な思いをしたあげく、不況になった途端、首切りはその非正規職員から行うって、やっぱり日本の企業は冷た過ぎる。
トヨタだか、三菱だか・・・新聞に大見出しで「給料削減!ボーナスカット!」と出ていたので、「おっ、大企業も、介護業界と どっこい、どっこいになったか?」と興味深く読んだ。なんのことはない。給料が平均60万円から40万円に、ボーナスが6か月分から4か月分に・・・だってさ。ふん。介護業界では、昇給もなければボーナスなんて夢物語ですよ。不況といいながら、正職員にボーナスを与え、一方で派遣切りが出来るんだからなあ・・・・
欧州のある国でワークシェアリングの様子を特集したテレビ番組があった。その国では、警察官から、教師からすべてパートの人がいることだ。自分で働く時間を選び、長い時間働きたければそのシフトを選べばいいし、これだけの報酬があればいいと思う人は、その勤務時間を選ぶ。日本と決定的な違いは、正規雇用の人と、パートの人との時給がまったく一緒だということと、無職になっても国が保障する収入の道が確保されているということ。だから、パートで働く人に不満がない。自分が働き方を選んだのだから。
インタビューで、あっけらかんと、「これだけの収入があれば満足。あいた時間は家族との触れ合いや楽しみに当てます。人生は楽しく生きなくちゃ。」と世帯主が笑って答えていた。う~ん。決定的な日本とのちがいはここだな。日本人は平日に家族で余暇を楽しむという習慣がない。日曜日に一気に家族サービスを強要され、仕事よりも疲れちゃったりするお父さんのなんと多いことか・・・・
さて、日本流のワークシェアリングは、どんな出来栄えとなるのだろう。確かに給料が下がっても、首にはならない、使い捨てにはならないという安心感は、会社へのロイヤルティを生む結果になることは間違いない気がする。
さて、話題を変えて、本日もうちの若年寄りの逸話がひとつ増えました。いたって真面目に、
「私もピアスをしたいんですけどねえ・・・耳の穴から白い糸が垂れてきて、失明することもあるんでしょ?それが怖くてピアスが出来ないんです・・・」
はあ?今時小学生だってそんな作り話は信じてないわなあ・・・・35歳のあなたが、信じてどうする?!もちろん、誰とは言わないが、本部の影の実力者から、
「アホ!私は四つもあけてるわよ!」と諭されていた。これを奇蹟と言わずして何と言う?
宇野 恵子